「夜になると屋根裏からカサカサ音がする」
「ベランダに黒いフンのようなものが落ちている」
「部屋の中に突然コウモリが飛んできた!」
このような経験はありませんか?
コウモリは、建物のわずかなすき間から侵入し、屋根裏や軒下、換気口などを休息場所として利用することがあります。
一方、窓やドアから偶然入り込んでしまうケースもあります。
コウモリが家の中に入った場合、大切なのは、素手で触れず、安全に外へ出てもらい、建物内に残っていないことを確認してから侵入口を塞ぐことです。
また、コウモリは鳥獣保護管理法の対象となっており、原則として無許可で捕獲・殺傷することはできません。
この記事では、コウモリが家に入る原因や侵入経路、自分でできる安全な対策、追い出しに適した時期、専門業者へ相談する目安まで詳しく解説します。
コウモリが家に入る主な原因5つ
コウモリが家に入る原因には、建物の構造や周囲の環境が関係していることがあります。
まずは代表的な5つを確認しましょう。
原因① 屋根や外壁に小さなすき間がある
コウモリは小さなすき間から建物の内部へ入り込むことがあります。
特に注意したいのは、屋根と外壁の接合部分や、軒下などの開口部です。
外からは小さなすき間に見えても、建物の内部につながっている可能性があります。
ただし、すき間があるだけで、必ずコウモリが侵入しているとは限りません。
フンの有無や夕方の出入りなども確認しましょう。
原因② 換気口や通気口が侵入口になっている
換気口や通気口のカバーが破損している場合、コウモリの侵入口になることがあります。
特に、カバーが外れていたり、網が破れていたりする場合は注意が必要です。
換気口・通気口をコウモリの侵入経路として使用されることもあります。
ただし、換気口を完全に塞ぐのは避けましょう。
建物の換気性能に影響する可能性があるため、換気機能を維持できる専用の防除部材などを使用する必要があります。
原因③ エアコン配管の周囲にすき間がある
エアコンの配管が壁を貫通する部分にすき間があると、コウモリが侵入する可能性があります。
配管用のパテが劣化していたり、施工部分に穴が残っていたりする場合は注意しましょう。
ただし、配管周辺を補修する際は、配管や電気設備を傷つけないことが重要です。
また、コウモリが内部にいる可能性がある場合は、すぐにすき間を塞がないようにしてください。
原因④ 屋根裏や軒下が休息場所になっている
コウモリは、外敵や雨風を避けられる場所を休息場所として利用することがあります。
屋根裏や軒下などは、建物の構造によってはコウモリが入り込みやすい場所になります。
コウモリが繰り返し同じ場所を利用すると、フンがたまって建物が汚れる場合もあります。
原因⑤ 窓やドアから偶然入り込む
コウモリが必ずしも屋根裏に住み着いているとは限りません。
夜間に窓やドアを開けていると、偶然室内へ入り込む場合もあります。
室内にコウモリが入った場合の対処法として、自然に出ていくのを待つ方法や、窓・ドアを開けて外へ出す方法を紹介している自治体もあります。
1匹が偶然入り込んだ場合と、屋根裏に住み着いている場合では、必要な対応が異なります。
コウモリはどこから入ってくる?主な侵入経路
家の中にコウモリが入る場合、まずは侵入経路を確認しましょう。
代表的な場所は次のとおりです。
| 侵入経路 | 確認するポイント |
|---|---|
| 屋根と外壁のすき間 | 接合部分の開口や破損 |
| 軒下 | 板の破損や小さな穴 |
| 換気口・通気口 | カバーや防虫網の破損 |
| エアコン配管周辺 | 壁の貫通部分のすき間 |
| 窓・ドア | 開放時の侵入やすき間 |
| 外壁のひび割れ・破損 | 建物内部につながる開口部 |
これらは前橋市が挙げる侵入経路などをもとに整理したものです。
ただし、侵入口が高所にある場合は、無理に確認しないようにしましょう。
屋根に登ったり、脚立から身を乗り出したりするのは危険です。
地上から安全に見える範囲だけを確認し、難しい場合は専門業者に調査を依頼してください。
コウモリが家にいるサイン5選
コウモリが建物の内部を利用している場合、直接姿を見なくても痕跡から気づくことがあります。
代表的な5つのサインを紹介します。
サイン① ベランダや軒下に黒いフンが落ちている
コウモリが休息している場所の下には、フンが落ちていることがあります。
家の周辺に黒く細長いフンが多数落ちていることを、コウモリが住み着いている可能性を示す痕跡として紹介されています。
ただし、フンの見た目だけでコウモリだと断定することはできません。
ネズミなど別の動物の可能性もあります。
正体不明のフンには素手で触れず、安全な場所から写真を撮っておきましょう。
サイン② 屋根裏からカサカサ音がする
屋根裏や天井裏から、何かが移動しているような音が聞こえる場合があります。
ただし、コウモリの音だけでなく、ネズミなどの小動物や建物の伸縮による音も考えられます。
音の種類だけでは判断できないため、発生する時間帯や場所を記録しておきましょう。
サイン③ 夕方になると屋根から飛び出してくる
コウモリは主に夜間に活動し、夕方から外へ飛び出してエサとなる昆虫を探す種類がいます。
夕暮れ時に建物の特定のすき間から繰り返し飛び出す様子が確認できれば、その場所が出入り口になっている可能性があります。
ただし、確認するために巣穴へ近づく必要はありません。
地上など安全な場所から観察しましょう。
サイン④ 同じ場所にフンが増え続ける
掃除をしても同じ場所にフンが増える場合、コウモリが継続的に利用している可能性があります。
特に、軒下や換気口の真下などで繰り返し見つかる場合は、その上部に出入り口や休息場所がないか確認する材料になります。
ただし、ほかの動物による汚れの可能性もあります。
サイン⑤ 屋根裏などから異臭がする
コウモリが長期間同じ場所を利用すると、フンや尿が蓄積して異臭が発生する場合があります。
ただし、異臭はネズミや雨漏り、カビなどでも発生します。
原因が分からない強いニオイが続く場合は、無理に屋根裏へ入らず、専門家へ相談しましょう。
コウモリが部屋に入ってきたときの安全な追い出し方
コウモリが突然部屋に入ってきた場合は、慌てて捕まえようとしないことが重要です。
手順① コウモリに触らず、距離を取る
まずは、コウモリに近づかないようにしましょう。
素手で捕まえたり、タオルをかぶせたり、叩き落としたりするのは避けてください。
子どもやペットは別の部屋へ移動させ、安全を確保します。
手順② 外へ出られる経路を確保する
安全に操作できる窓やドアがあれば、外へ出られるように開けておきましょう。
ほかの部屋へ移動しないよう、可能であれば室内のドアを閉めておきます。
無理に誘導する必要はありません。
自然に外へ出るのを待ちましょう。
手順③ コウモリが出るまで刺激しない
棒で追い回したり、物を投げたりしないようにしてください。
飛び回っている場合は、距離を取り、安全な場所で様子を確認しましょう。
また、コウモリが床に落ちている場合や、けがをしているように見える場合も、素手では触らないでください。
自分で安全に対応できない場合は、自治体の担当窓口などに相談しましょう。
手順④ 完全に出たことを確認する
コウモリが外へ出たことを確認できたら、窓やドアを閉めましょう。
その後、網戸の破れや窓周辺のすき間がないか確認します。
繰り返し侵入する場合は、偶然ではなく、建物に侵入口がある可能性も考えられます。
屋根裏のコウモリを追い出す方法
コウモリが屋根裏や軒下に住み着いている場合は、室内に入り込んだ1匹への対応とは異なります。
特に重要なのは、追い出す順序です。
コウモリの侵入口を確認し、建物内にいない時間帯を調べてから封鎖する方法を案内します。
基本的な流れを確認しましょう。
屋根裏のコウモリ対策の流れ
- ① 侵入口を特定するフンの位置や夕方の出入りを、安全な場所から確認する。
- ② コウモリの生息状況を確認する個体が残っていないか、飛べない子どもがいないか、時期も含めて確認する。
- ③ 捕獲せずに建物の外へ出てもらう適切な時期・方法を選び、無理な追い出しは避ける。
- ④ 完全に出たことを確認する建物内部にコウモリが残っていないことを確認する。
- ⑤ 侵入口を封鎖する換気などの建物機能を維持しながら再侵入を防止する。
- ⑥ フンの清掃と再発確認必要に応じて清掃を行い、その後の出入りを確認する。
最も注意したいのは、コウモリが残っている状態で侵入口を塞がないことです。
閉じ込めてしまうと、建物内部で死んで悪臭や害虫の発生源になる可能性があります。
コウモリが残っていないか判断できない場合は、自力で封鎖せず専門業者に相談しましょう。
コウモリの追い出しに適した時期はいつ?
コウモリ対策では、時期によって対応が変わります。
特に注意したいのが、子育ての時期と冬眠前後の時期です。
飛べない子どもがいる6〜8月や、冬眠前後の時期を避けて侵入口を封鎖することが重要です。
| 時期の目安 | 注意点 |
|---|---|
| 春 | 活動状況と繁殖の有無を確認 |
| 6〜8月ごろ | 飛べない子どもが残る可能性に注意 |
| 秋 | 生息状況を確認して対策を検討 |
| 冬眠前後 | 内部に残っている可能性があり慎重な対応が必要 |
※時期は地域やコウモリの種類、気温などによって異なります。
秋だから必ず封鎖してよい、冬だから必ずいない、というわけではありません。
作業時期を判断できない場合は、専門業者へ相談しましょう。
コウモリ用の忌避剤は効果がある?
市販の忌避剤を使って、コウモリが利用しにくい環境にする方法があります。
ただし、忌避剤を使えば必ずコウモリが出ていくわけではありません。
また、忌避剤だけでは侵入口が残るため、再び入り込む可能性があります。
使用する場合は、次の点を確認しましょう。
- 製品の対象にコウモリが含まれているか
- 使用場所が適切か
- 人やペットへの影響
- 火気・電気設備への注意事項
- 効果の持続期間
対象外の殺虫剤を使ったり、屋根裏で火を使ったりすることは避けましょう。
コウモリの存在や子育ての状況が不明な場合は、忌避剤による追い出しを始める前に専門家へ確認することが大切です。
コウモリを追い出した後の侵入口の塞ぎ方
コウモリが建物の外へ出たことを確認できたら、再侵入を防ぐために侵入口を補修します。
侵入経路によって適した方法は異なります。
| 侵入場所 | 対策の例 |
|---|---|
| 屋根・軒下 | 破損部分の補修 |
| 換気口 | 換気機能を維持する専用カバー |
| 外壁のすき間 | 建物に適した補修材 |
| エアコン配管周辺 | 専用パテなどで補修 |
| 窓・網戸 | 破れの補修、すき間対策 |
ただし、コウモリが残っている可能性がある場合は、封鎖してはいけません。
また、屋根や高所の補修は転落の危険があるため、自分で作業せず専門業者へ依頼しましょう。
賃貸住宅やマンションでは、建物を加工する前に管理会社や大家への確認も必要です。
コウモリのフンを見つけたときの掃除方法
コウモリが家に住み着くと、軒下や屋根裏などにフンが蓄積する場合があります。
フンを見つけた場合は、素手で触ったり、乾いた状態で掃き集めたりしないようにしましょう。
少量のフンが安全に手の届く場所にある場合は、手袋などの保護具を着用し、粉じんが舞わないように清掃します。
作業後は使用したものを適切に処分し、手をよく洗ってください。
大量に堆積している場合や、屋根裏などの閉鎖された空間にある場合は、無理に作業せず専門業者へ相談しましょう。
特に、乾燥したフンを家庭用掃除機で直接吸い込んだり、高圧洗浄で周囲に飛散させたりすることは避けてください。
コウモリやフンに直接触れた場合、特にかまれたり、引っかかれたりした場合は、傷を流水と石けんで洗い、速やかに医療機関や地域の保健所へ相談してください。
コウモリを自分で捕獲してもいい?
コウモリを無許可で捕獲・殺傷しないこと
コウモリは鳥獣保護管理法の対象となる野生動物です。
原則として、必要な許可を得ずに捕獲・殺傷することはできません。
被害が発生していても、自宅の敷地内だから自由に捕獲できるわけではありません。
捕獲が必要な事情がある場合は、自治体の鳥獣保護担当窓口へ相談し、必要な許可や対応方法を確認してください。
コウモリを捕まえようとして素手で触ると、かまれたり引っかかれたりする可能性もあります。
また、粘着シートや捕獲器を自己判断で設置すると、コウモリを傷つけたり、意図せず捕獲してしまったりするおそれがあります。
自分で対策する場合は、無理な捕獲ではなく、まず安全な侵入予防や専門家への相談を検討しましょう。
コウモリを放置するとどうなる?考えられる被害
コウモリは、蚊やハエなどの昆虫を食べる役割も持っています。
しかし、建物内部に住み着いた場合は、生活上の問題が発生する可能性があります。
① フンや尿による汚れ
同じ場所を繰り返し利用すると、フンや尿が蓄積して汚れの原因になることがあります。
② 悪臭の発生
フン尿がたまることで、屋根裏や軒下などに異臭が発生する可能性があります。
③ 生活音による問題
屋根裏などでの活動音が気になり、生活に支障を感じる場合があります。
④ 衛生面の問題
フンの蓄積などにより、清掃時の粉じんへの注意が必要になる場合があります。
コウモリがいるからといって、必ず感染症などの健康被害が発生するわけではありません。
ただし、野生動物への直接接触や、不適切なフンの清掃は避けましょう。
⑤ 再侵入
一度コウモリが出ていっても、侵入口が残っている場合は、再び建物を利用する可能性があります。
そのため、追い出しだけでなく、侵入口の封鎖と再発防止が重要です。
コウモリ対策を専門業者に依頼した方がいいケース
コウモリが家に入り込んだからといって、必ず専門業者へ依頼する必要があるわけではありません。
窓から偶然入った1匹であれば、安全に外へ出るのを待つ方法もあります。
ただし、次のような状況では専門業者への相談を検討しましょう。
- 屋根裏から繰り返し音がする
- 軒下やベランダに大量のフンがある
- 侵入口が高所にある
- コウモリが何匹も出入りしている
- 子どものコウモリがいる可能性がある
- 自分で追い出せない
- 追い出した後も再侵入が続いている
特に、建物内部にコウモリが住み着いている場合は、個体の確認、追い出し、侵入口の封鎖、清掃など複数の工程が必要になることがあります。
高所での作業や侵入口の特定が難しい場合は、 無理に作業せず、対応可能な業者への相談を 検討しましょう。
コウモリ対策業者を選ぶ5つのポイント
① 現地調査の内容
コウモリの出入り口や生息場所を、どこまで確認してもらえるか調べましょう。
② 追い出し方法と法律への対応
捕獲が必要な場合の許可など、法令を守った対応を行うか確認します。
③ 侵入口封鎖の範囲
一部の穴だけでなく、再侵入につながる場所を確認してもらえるかが重要です。
④ フンの清掃や消毒の範囲
汚染された場所をどこまで清掃するのか、追加料金の有無も確認します。
⑤ 保証と見積もり
見積もりの総額、追加費用の条件、再発時の保証内容などを確認しましょう。
金額だけでなく、追い出しから再発防止までの作業内容を確認することが大切です。
コウモリが家に入ったときによくある質問
Q. コウモリが1匹入ってきたら、家に住み着いていますか?
必ずしもそうとは限りません。
窓やドアから偶然入り込んだ可能性もあります。
ただし、何度も侵入する場合や、屋根裏から繰り返し音がする場合は、建物のすき間や生息状況を確認しましょう。
Q. コウモリは昼間どこにいるのですか?
種類によって異なりますが、建物のすき間や屋根裏、樹木などで休息していることがあります。
昼間に姿が見えないからといって、建物にいないとは限りません。
Q. コウモリは冬になるといなくなりますか?
コウモリは種類や地域によって、冬眠したり、活動が少なくなったりすることがあります。
ただし、冬に姿が見えないからといって、建物内部が空になっているとは限りません。
冬眠前後は侵入口の封鎖を避けた方が良いでしょう。
Q. コウモリに超音波グッズは効きますか?
市販の超音波対策用品はありますが、製品や設置環境によって効果が異なり、確実に追い出せるとは限りません。
また、侵入口が残っていれば、再び入り込む可能性があります。
超音波グッズだけに頼らず、侵入経路の確認と適切な封鎖を検討しましょう。
Q. コウモリは何度も同じ家に戻ってきますか?
侵入口や休息に適した環境が残っている場合は、再び同じ建物を利用する可能性があります。
コウモリが建物の外へ出たことを確認したうえで、侵入経路を適切に封鎖することが重要です。
Q. 賃貸住宅にコウモリが出たら誰に相談すればいいですか?
まずは管理会社や大家に相談しましょう。
屋根や換気口などの補修が必要な場合、建物の管理者による対応が必要になることがあります。
自分で屋根や外壁を加工する前に確認することが大切です。
まとめ|コウモリは安全に追い出してから侵入口を塞ごう
コウモリが家に入る原因には、屋根や外壁のすき間、換気口の破損、エアコン配管周辺の開口、窓やドアからの偶発的な侵入などがあります。
家の中にコウモリが入ってきた場合は、素手で触らず、安全な場所から自然に外へ出るのを待ちましょう。
屋根裏などに住み着いている場合は、侵入口を確認し、コウモリが建物内に残っていないことを確認してから封鎖することが重要です。
特に、子育ての時期や冬眠前後は、建物内にコウモリを閉じ込めてしまう危険があるため、慎重に対応してください。
また、コウモリは鳥獣保護管理法の対象となるため、無許可での捕獲・殺傷は原則として禁止されています。
コウモリ対策では「捕まえること」ではなく、「安全に外へ出てもらい、再び侵入できないようにすること」を基本にしましょう。
自分で安全に対応できない場合は、自治体や専門業者への相談を検討してください。
クジョシルでは、自分でできる対策と専門業者へ頼むべきケースの境界線を、分かりやすく解説していきます。


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